発光バクテリアでやってること。



発光バクテリアはイカや魚など、海の生物にくっついています。
この研究室では、イカから、発光バクテリアをとっています。










こんなに大きいイカを取るのは大変なので、
どこでも入手できるスルメイカから、バクテリアをとります。











切り身のイカを塩水で浸し、
一晩、放置します。
すると、発光バクテリアがコロニーと呼ばれる集まりを作り、
青く光るようになります。




ここから、光る部分だけをすくいとり、
寒天の入ったシャーレ(プラスチック製の丸いお皿)に移し変えます。
この寒天には、発光バクテリアを育てるための
栄養が含まれています

*ちなみに使用しているのはMarine Broth 2216 (Difco)
海洋性細菌を育てられます。








バクテリアをシャーレに移したものです。
そして、また時間をおきます。
夏場でなければ、室温で結構です。
この写真は、シャーレを上から撮ったものです。
小さくてわかりづらいのですが、
シャーレの上に小さな白い丸があるのが、
わかりますか?
これが、コロニーと呼ばれるもので、
バクテリアの塊です。

そして、これを暗い部屋にもっていくと・・・



















こんな風に光っています。
(露光時間:8分)
青くて、丸い光が見えますね。








並べてみると、コロニーの部分だけが
光っているのがわかるでしょうか。
発光バクテリアを純粋に培養できると、
この写真のようになります。



このシャーレから、また発光バクテリアを取って
栄養のある液体に入れてみると、液体ランプができます。

*ここでも使用しているのはMarine Broth 2216 (Difco)

試験管に栄養のある液体を入れて、
シャーレから発光バクテリアを引越しさせます。



そして、放置します。

すると・・・


















           

液体の中でも
発光バクテリアは青く光ります。

この光っているバクテリアを利用して、
現在、環境センサーなどが研究されています。




*発光バクテリアの培地(飼っているところ)に汚染された水を入れれば、
光らなくなるので、簡単に汚染具合がわかります。



この研究室では、光っているバクテリアに
物を加えたり、条件を変えたりしながら、
発光の制御が出来ないかどうか
研究しています。








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